小野妹子 日出づる処の天使 小野妹子 日出づる処の天使

小野妹子とは

小野妹子 プロフィール

小野妹子 肖像画

写真:小野妹子像 十三世 木津屋治郎兵衛 所蔵


小野妹子 人物像

容貌

 遣隋使とは、当然の事ながら外交のお仕事です。当時(現在もそうかもしれませんが)、外交の任務には、容貌も 重要視されていたみたいです。よって、小野妹子は美男子であった可能性もあります。また、当時としては、長身もしくは平均以上の身長 であったのではないでしょうか。

 また、現在のように、飛行機で数時間でいけるような旅ではなく、肉体的にもとてもハードな任務ですので、体力的にも強靭は人物 だったのではと考えられます。

性格

 聖徳太子に仕え、花を献上する任務を行っていた事から、繊細な性格の方だったのではと推測されます。少なくとも、粗野な性格の方ではなかったと言えるでしょう。(華道家元池坊の始祖です)

強運

 とても強運の持ち主と思われます。何故なら、当時の海運技術は、現在のそれとは比べ物にならないくらいお粗末ですので、中国に 行って帰ってくるというのは、一か八かの命がけの任務です。その危険な航海で2度も成功しているといのは、とても運の強い人と言わざるをえません。一回目の遣隋使で海難事故にあっていれば、その後の歴史も変わっていたかもしれませんし、社会の時間に小野妹子を勉強する事もなかったでしょう。

凄腕の外交官

 仕事に関しては、とても有能で凄腕であったと思われます。一回目の遣隋使において、隋の使者である裴世清(はいせいせい)を連れて帰国しております。もちろん、隋の皇帝である煬帝の指示によるものですが、当時の情勢で、隋から日本に使者がくる事は希であり、 このような情況に導いた、外交官としても手腕は非常に高かったと思われます。

【お奨めの本】

 小野妹子に関する記録文献はとても少なく、また断片的でございます。そのため、小野妹子の生き様を感じたいと思っても、なかなか難しい事でございます。そこで、溝口逸夫先生の、「小野妹子」(サンブライト出版)がお奨めでございます。素晴らしい絵と物語で、小野妹子の生きた時代にタイムスリップしたような感覚を得る事が出来ます。もちろん推測の域を脱しない物語的要素はございますが、確かな研究の上に組み立てられており、とても素晴らしいものでございます。小野妹子に近親感が沸いてくる書物は大変稀少でございます。


妹子という名前

妹子(いもこ)という名前の考察

 「〜子」については、別で解説しています。「子」と付く男の名前


 まず、妹子という名前が、「いつ付いたか」ということである。


● おそらく幼名ではないと思われますが、幼名の場合の考察から

(その一) 当時の「妹」は、男から見た愛人や恋人、また妻の意味として使われていたと思われます。しかし、妻の子供というのは当たり前すぎて、わざわざ名前に付けるとは考えられません。よって、愛人や恋人などの意味かと考えらえます。ですから、正妻ではない妻との間にできた子供であったということも考えられます。ただし当時、身分の高い者は、妻がたくさんいることは珍しくなく、説得力に欠けます。

(その二) 妹との間にできた子供とも考えられます。当時は兄弟姉妹の結婚もあったようです。しかしこれも、わざわざ名前に付けるということは、考えにくいのではと思います。

(その三) 「古事記」も妹伊邪那美神などに見られるように。「妹」は即ち「女」であります。女の子のように可愛かったから「妹子」と名付けたとも考えられます。しかし、生まれてすぐの赤ちゃんに、さほど男女の差が見られることはないので、もしこの理由なら、少し大きくなってから付けられたと思われます。


● 大人になってから付いた名前の場合(有力)

(その一) その人の特徴から名前が付けられたのかもしれません。

例えば、「妹」のような見た目。言うならば「美少年」であったということです。または「きゃしゃ」であったとも考えられますが、この場合は、遣隋使には向いておらず、可能性は薄いと思われます。


(その二) 遣隋使になったことによって付いた

(つくりかけです)


(その三) 仕事から名前が付いたのかもしれません。

(つくりかけです)


妹子という漢字

そもそも、「妹」という漢字に意味があるのかという考えもございます。

古事記、日本書紀に出てくる神様の名前に始まり、昔は、ただ音を表すためだけに漢字を使っていたということがあります。

その際、「イモ」とは何かということになります。

(つくりかけです)


いもこ

「いもこ」という読みは、正しいのか?

(つくりかけです)


蘇因高

 隋においての名前

(つくりかけです)


小野氏

神話から小野妹子まで

現代における小野妹子

 「月刊少年ジャンプ」「ジャンプスクエア」掲載の「ギャグマンガ日和」に登場したり、東京ガスのCMにも登場。また、ふかわりょう氏の本「小野妹子は男?!」が出版されたり、最近、ちょっとした流行の人物であります。
 遣隋使派遣1400年にちなんだイベントも各地で開催され、小野妹子を盛り立てていく動きがございます。

 最近は、テレビのクイズ番組や情報番組などでも、良く小野妹子が取り上げられているのを目にします。また、当サイト管理人には、中国のテレビ局からも取材の依頼がございます。近年、小野妹子に対する世間の注目は高まってきていると感じられます。

 日中友好が叫ばれている現在、小野妹子等による過去の日中交流の歴史が、今後の友好の礎となるのではないでしょうか。